国際発酵・醸造食品産業展へ
第3回 国際発酵・醸造食品産業展 in東京ビックサイトへ行ってきました。
国際発酵展とは、
『国際発酵・醸造食品産業展』は、食材を微生物などの作用で発酵させることによっての味の向上、保存性の向上、食材や調味料などの生成、更には健康への効果増大などの様々なメリットを向上させることのできる食品産業の中でも最も歴史の古い加工食品である【発酵食品】【醸造食品】にスポットを当てた日本唯一の専門展です。
近年では、発酵・醸造食品の研究が進み、食品の品質や味の向上だけでなく、その大きな健康効果のエビデンスが数多く発表され、発酵・醸造食品への注目がさらに高まってきています。腸内環境の改善による免疫力の向上やダイエット効果、アンチエイジング効果、そしてリラックス効果によるストレスの軽減などに効果を発揮し様々な発酵・醸造食品を創り出す、麹や酵母、乳酸菌などへの研究も進んでおり、新たな商品・技術が発表されています。
本展では、この注目される産業が発展し、人々の食文化を豊かにし、発酵・醸造大国である日本の食品を世界中に流通させられるよう、発酵・醸造に関わるあらゆる食材、素材、研究機器、製造設備、検査機器、パッケージ製品を集め、東京ビッグサイトにて盛大に開催いたします。日本の誇る発酵・醸造食品産業の発展と拡大に寄与してまいりますので、皆様のご協力を心よりお願い申し上げます。
5月の食品産業展に続き、2回目の産業展への参加です。
今回の産業展は発酵、醸造分野に特化していたためより専門性の高い研究機器、製造設備等を見ることができました。
AI分野の取り組みも多く、醸造の世界もデジタル化、データ化、自動化、AI化と勢いを感じます。
現在の導入の可否は別として、今後のAI技術の進歩には注目すべきだと思いました。
多くの味噌屋さんや発酵食品を扱うお店の出展もあり、味噌や甘酒等の試飲、味噌に関するお話を聞くことができました。
甘酒はすべての出展者さまのものを試飲させていただきました。
どの甘酒も美味しく、似ているようで少しずつ違う味。
細かくこだわりなどもお聞きしてなるほどな、こだわりが味に反映されているなと感じるところもありました。
味噌についても、それぞれ味噌の配合、こだわり、新商品の開発などをお聞きして、
「味噌、醤油に関しては古くから地域に根差した味が浸透しすぎて、なかなか天下を取るには難しい分野ですよね~
だからこそ地域に根差した味噌屋さんにしかできないことがあるよね~」
とほのぼのお話してきました。
味噌も食べれば食べるほど、地域ごと、企業ごとの味を感じられてすごく楽しかったです。
この経験を活かし、弊社でも新商品を開発し販売していけたらと考えています。
今しばらくお待ちください。
また、セミナーでは村井裕一郎氏のお話を聞かせていただきました。
『麹の本当の基礎から、一気に応用』-麹菌の技術の話から、麹カルチャーの最前線まで-
村井 裕一郎 氏(株)ビオック 代表取締役 糀屋三左衛門 第29代当主
Amazon1位(電子書籍/料理部門)の「ビジネスエリートが知っている教養としての発酵」の著者、種麹メーカー29代当主が、フードテック・カルチャー両面で、世界の麹の最新動向から、麹菌の特性や食品を麹にするメリットなど理系・技術の話、麹の歴史や文化を醸造産業だけでなく、いかに料理や観光にも応用していくかなど文系の話題までカバー。
醸造・食品メーカーの技術者の方はもちろん、流通・マーケッターの方にも役立つ内容です。
大変興味深いお話でした。
米麹を作るには、蒸した米に麹菌を振りかけて培養していきます。その麹菌、種麹を作るメーカーさんのお話です。
日本とヨーロッパの発酵文化の違いや特徴の話、あらゆる食材の麹を作ってみる話など
短い時間の中で多岐にわたるお話があり大変面白かったです。
種麹メーカーさんならではのお話が多く、私たちの味噌づくりにおいても更なる発展の可能性が見える有意義なお話でした。
社内で共有し、今後の新商品開発や品質向上のために頑張りたいと思います。